「菩提寺がどこかわからなくて困っているんです…」
お坊さんとして活動しているとよく聞くご相談であります。
確かに、祖父母が急に亡くなってしまい、ご縁のあったお坊さんが誰かわからなくなることがありますよね。
そのような場合に備えて、お寺を選ぶ基準を決めておくことが大切です。
この記事を読むことによって、みなさまがお寺を安心して選択し仏事を勤められればと思います。
「お西さん」「お東さん」だけではなく宗派はたくさんあります
「浄土真宗」は阿弥陀如来(南無阿弥陀仏)を本尊にする宗派です。実は、「真宗十派」と言われるくらいたくさんの「派」があります。
「真宗教団連合」のホームページに掲載されている「真宗十派」は以下の通りです。
- 浄土真宗本願寺派(西本願寺)
- 真宗大谷派(東本願寺)
- 真宗高田派(専修寺)
- 真宗佛光寺派(佛光寺)
- 真宗興正派(興正寺)
- 真宗木辺派(錦織寺)
- 真宗出雲路派(毫摂寺)
- 真宗誠照寺派(誠照寺)
- 真宗三門徒派(専照寺)
- 真宗山元派(證誠寺)
※カッコ内は本山です
「お西さん」「お東さん」という言葉を聞くことが多いですが、実は2つだけではなくたくさんの宗派があります。
教えの内容は同じで阿弥陀様を大切にします
浄土真宗にはたくさんの宗派がありますが、どの宗派も開祖は同じ親鸞聖人です。
開祖が同じ方なので、当然のことながら教えの内容も同じで阿弥陀さまという仏さまをよりどころにします。
阿弥陀さまは「すべての命を必ず仏にする」という願いを成し遂げられた仏さまです。浄土真宗にはたくさんの宗派がありますが、阿弥陀さまのお救いの前では何の区別もありません。
[char no=”2″ char=”お年寄り夫婦匿名 右”]どの宗派を選べばいいの?[/char]
そう聞かれることがよくありますが、宗派に上下関係はありません。
「お互いに親鸞聖人が伝えてくれた阿弥陀さまの救いをよろこべてよかったね」と讃え合えれば素敵なことだと思います。
香川県では「浄土真宗本願寺派」と「真宗興正派」が多くてとっても仲良しです
香川県で浄土真宗のお坊さんを見かけたら、ほぼ「浄土真宗本願寺派」か「真宗興正派」のお坊さんです。
ですので、宗派の壁をこえて一緒にテレフォン法話サービスを開いていたり、一緒に勉強会を開催していたりします。
お葬式の時に数人のお坊さんが来る時があるのですが、お互いの宗派のお坊さんが来ていることも多いです。
ですので、「教えの内容が一緒で、お経も一緒に読むの?何か違うところはあるの?」というご質問もあります。
お経を一緒に読みますが、お経の音程が微妙に違います。
実は、香川県では通称「讃岐節」と呼ばれるお経の読み方があり、一緒にお勤めする時は「讃岐節」であることは非常に多いです。
讃岐節は古くから多くの方に親しまれておりますので、香川県での正式なお勤めと思われている方もたくさんおられます。
※お坊さんがお経を間違えることは許されません。しかしお経を読むことは、阿弥陀さまのお救いをお経からいただくことなので、音程ばかりに捉われる必要もないのかなぁと思います。
本願寺派?興正派?絶対後悔しない浄土真宗のお寺の選び方
同じ浄土真宗でも、お寺を選ぶ時に「派」を意識される方が多いと聞きます。
代々受け継がれてきた宗派を受け継ぐのは大切なことです。
しかし、現代は自由に宗派やお寺を選べる時代です。多くの方がお寺を変更しております。
宗派やお寺に拘らずに住職との相性で選んでください!
「お寺と人」の時代は終わりです。今は「人と人」の時代です。
讃岐寺は皆様のニーズと人間関係を大切にしております
讃岐寺には浄土真宗本願寺派の住職資格を持った僧侶や真宗興正派の僧侶が在籍しております。
面談で人間性を見ているのでご安心ください。
もしもお寺の檀家になりたい方がおられましたら紹介することもできます。
どこまでも皆様のお気持ちを大切に、皆様のニーズを大切にしておりますのでお気軽にご相談ください。