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金融関係について故人の意思を伝えておくことの大切さは納得される方が多いことだろうと思われます。
いのちを終えた時に、ご遺族の方々がモメることほど悲しいことはないですよね。
特に、お金の問題を放ったからしにして、法律通りの財産分与ではご遺族がモメる可能性は高いです。
何故ならば、亡くなっていかれる故人への介護に携わる時間や気持ちのケアも含めて、故人への関わり方は全員同じではないからであります。
となれば、ご遺族と故人それぞれの気持ちを考慮せずにただ法律通りに分配することになってしまいます。
エンディングノートによって、ご遺族が困らないようにすることも亡くなっていかれる方の使命だと思います。

ドラマやニュースでのご遺族同士の揉め方をみておりますと、気持ちの問題を除けば、残されたご遺族にとって最も関心が強いことなのかも知れません。
しかし、遺産の相続など、知っていないと思いがけない落とし穴に落ちてしまう可能性があります。
愛する身内が亡くなった時、みんなで一緒に悲しみ、みんなで一緒に前を向きたいですよね。
その為には、金銭に関するモメ事を残したままいのちを終えないようにしたいものです。
ゆえに、何度も書きますが、金融関係についてはしっかりとエンディングノートに記しておきましょう。
銀行口座について忘れずに記しておきましょう!
故人の利用していた銀行はかならず記載しておくようにしましょう。
亡くなった事実すら知らないので当然といえば当然でありますが、亡くなった後に、銀行側から「まだ預金が残ってますよ〜」という連絡はありません。
また、亡くなった知らせが銀行に入ると、その預金は相続人の持ち逃げを防ぐ為に凍結されます。そうなれば、その口座のお金を払い出す際には多くの書類の用意が必要になります。
・法定相続人全員の戸籍謄本
・法定相続人全員の印鑑証明書
・法定相続人全員の同意を確認できる書類(金融機関によって違います)
・被相続人の実印
・被相続人の銀行印、通帳、キャッシュカードなど・払い出しをする人の身分証明書
すべてを揃えるのは、想像以上に大変なことだと思われます。
そのような仕事を、わざわざご遺族に残す必要もないでしょう。
賛否両論があると思われますが、最も信頼のおける法定相続人にパスワードを伝えておくのも一つの方法かも知れません。
平和に済ませる為にあえて口座を凍結させるようにするのか、故人のことを最後の最後まで見守っててくれた法定相続人にすべてを任せるのか、エンディングノートが、そのような現実について考えるキッカケになることでしょう。
加入している保険も忘れがちですので、生前に整理しておきましょう!

もしも故人が加入していた生命保険が分からなければ、「保険証券」や「生命保険料控除証明書」などの書類を相続人が探し出すのが非常に困難です。
それでも見つからなければ、銀行口座の保険料など、調べることが沢山あり大変です。
ですので、故人が加入していた生命保険は、かならずエンディングノートに記しておかなくてはなりません。
昨今では、知人の紹介などで多数の生命保険に加入されている方も大勢おられます。当然のことながら、生命保険も一種類ではない可能性もありますので、相続人が困らないようにかならずエンディングノートに記しておきましょう。
「その生命保険のお金をそのまま葬儀やお墓に使用して欲しい」
そのような願いもエンディングノートで記すことができます。
そうすれば、相続でモメることを防げるかも知れません。
残された方々が安心できる準備をすることで、亡くなっていく本人が安心して今を生きることができるのではないでしょうか。
それも大切な終活ですよね。