相手の気持ちを大切に。「励ます」のではなく「ただ受け止める」

お坊さんって職業をしていると、「愛する方の命が終わる苦悩」を感じることが多くあります。

特に、予想外の事態によって命を終えた時、ご遺族の苦悩をより強く感じます。

色々な人生に関わる相談を聞かせていただくこともあります。

そんな時、ただ相手の気持ちを否定も肯定もせずにそのまま受け止める!

それしかできないって気付かされました。

祖母を亡くしたお孫さんの言葉

お坊さんしてたら、様々なご門徒様にお世話になりっぱなしです。

あるご門徒様の家庭でのお話です。

そのご門徒様の家族には、よくご飯に呼んでいただき、休日は一緒に出掛けたりという関係です。

お孫さんは僕より3つ年下です。

初めて僕を見たときはお坊さんの格好をしていたにも関わらず、いつも「えいかいちゃん」と呼ばれ、年齢が近いこともあって完全に友達感覚でした。

ある日、そのお孫さんの祖母が亡くなりました。

死因は、冬の入浴による心臓マヒです。

年齢は90歳と高齢でしたが、とても元気な方でした。

えいかい
正直、亡くなった実感がなく、お葬式でお勤めしている時はつらかったです。

お孫さんと、お孫さんの祖母の仲が良かったことを知っている人は多かったので、お葬式の前後に涙を流しているお孫さんを励ます言葉が聞こえてきました。

「元気ださんとおばあちゃんが悲しむよ」

「90歳まで生きられたら大往生やね」

そう言われて、無理に涙を止めようと頑張っているように僕は感じました。

お葬式が終わり、火葬が終わった後に言われた言葉があります。

「まだ実感が湧かない。もっと生きていて欲しかった」

この言葉を聞いた時に、お孫さんは、ただ「もっと生きていて欲しかった」って気持ちを出したかったことを感じました。

えいかい
苦悩を抱えている方に自分の気持ちを伝えても、相手が我慢するだけです。

それよりも、相手の気持ちをそのまま受け止めることが大切だと思います。

本当に相手が大切なら・・・

本当に相手が大切なら、自分の気持ちや自分の考えを相手に伝えるでしょうか?

それは、相手の気持ちを大切にしているのではなく、自分の意見を大切にしているすがたです。

相手の気持ちを大切に、ただ受け止めるだけで、相手の気持ちがラクになるかも知れません。

そんな関わりが大切だと思います。

僕自身が、そのような関わり大切にしたいな〜って思っているので、僕自身への戒めのためにつぶやきました。
えいかい
お坊さんの格好をしていると、死別の苦悩を抱えた方に色々な相談をされることがあります。

相手の気持ちを大切にしていると相談に答えるまでに笑顔になってくれることが多いです。

みなさまの優しいシェアをありがとうございますm(__)m